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コンサート・ホールの音を訪ねて (6)

サントリーホール

1961年に東京文化会館ができると長い間そこが日本の音楽文化の中心となっていました。その後、1986年にサントリーホールができるとたちまち人気のホールとなり、東京文化会館と人気を三分する形で、ともに日本の音楽の中心となってきました。

製品をはじめとして、作られたものを味わうということは、そこに関わった人々の思いを読み取ることにもあります。このホールには、サントリーという企業の経営者とこの会社に働く人々の思いがあったり、音楽界の巨匠であった、カラヤンの思いが込められて出来上がっています。ですから、サントリーホールで音楽を聞くということはサントリーという企業のあり様に触れることであったり、カラヤンの音楽と音に対する思いに触れることに通じるとおもいます。

サントリーホールが成功している理由にはいくつかの要因がありますが、その中でも、サントリーホールの音響設計をするに当たって音響設計会社がサントリーという企業と直接契約したことです。一般的には、音響設計会社は建築会社と契約して音響設計をするので、建築会社の都合で予算とか工期の制約が生まれます。ホールの建築依頼者と音作りの会社との間に建築会社が入るわけですから、建築会社が音や音楽に理解がないといろんな意味で妥協することになります。サントリーホサントリーホールの音響設計にあたって、依頼企業のサントリーと直接契約したということは、音響設計会社にとっても妥協したものを作るわけにはいかない状況の中でコンサートホールが造られたのです。

コンサート・ホールの音を訪ねて (6)

本記事は『ラジオ技術』2013年6月号に掲載されています。

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